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矯正歯科ブログ Blog

矯正治療に保険は使える?顎変形症の条件・流れ・費用を矯正歯科が解説


「矯正治療って、保険は使えないの?」と思っている方は少なくありません。矯正治療の多くは自由診療ですが、顎変形症と診断されたケースでは、一定の条件を満たすと保険適用で矯正治療を受けられる可能性があります。

保険適用となるのは、外科手術を伴う矯正治療が必要と判断された場合が代表的です。対象となる施設や条件が定められているため、すべての歯科医院で受けられるわけではなく、顎口腔機能診断施設として認可された医療���関での受診が必要になります。なお、治療の適否は個人の状態によって異なります。

  • ✅ 顎変形症とはどんな状態か
  • ✅ 保険適用になる矯正の条件と流れ
  • ✅ 対象施設・費用の考え方と受診のポイント
📋 この記事の目次

矯正治療に保険が使えないと思っていませんか?

「矯正は全部自費だから…」と最初からあきらめてしまう方が一定数いらっしゃいます。歯並びや咬み合わせを整える矯正治療は、たしかに多くの場合が自由診療です。しかし、すべての矯正治療が保険の対象外というわけではありません。

歯並びの乱れが単なる見た目の問題だけでなく、顎の骨格そのものにずれや変形がある「顎変形症(がくへんけいしょう)」と診断された場合には、保険診療として矯正治療を受けられる制度があります。

「受け口がひどい」「顎が左右にずれている」「口が閉じにくい」「食べものをうまく噛めない」といった状態でお悩みの方のなかには、この保険適用の対象となる方がいらっしゃいます。

一方で、「歯並びが気になる」「笑顔に自信を持ちたい」という理由のみの矯正は保険の対象外となります。どちらに該当するかは、専門の医療機関での診断が必要です。まずは正確な情報を知っておくことが大切です。

歯並びの問題が全身に与える影響

咬み合わせのずれは、見た目だけの問題にとどまりません。食べものをうまく噛めないことによる消化機能への影響、口が閉じにくいことによる口呼吸、さらには顎関節への負担など、さまざまな影響が生じる場合があります。

日本歯科医師会雑誌(1999年、茂木悦子ら)の報告によると、80歳で20本以上の歯が残っている方には受け口(反対咬合)がいなかったとされています。咬み合わせと全身の健康状態には強い関連性があると考えられており、長期的な健康を維持するうえで咬み合わせは無視できない要因のひとつです。

こんな悩みを持つ方が相談に来られます

以下のようなお悩みをお持ちの方が相談にいらっしゃいます。個人の状態によって原因や治療方針は異なりますので、まずは専門医への相談をおすすめします。

  • 受け口(下顎が前に出ている)が気になる
  • 顎のずれが大きく、咬み合わせが合わない
  • 硬いものが噛みにくい
  • 口元のバランスが気になっている
  • 矯正を検討しているが費用面で不安がある

顎変形症とは何か?保険が適用される仕組みを理解しよう

Point 01 顎変形症とは
顎の骨格に異常がある状態のこと

顎変形症とは、上顎・下顎の骨格的なバランスに異常があり、咬み合わせや口腔機能に問題が生じている状態を指します。骨格性の受け口(下顎前突)、上顎前突(出っ歯)、顎が左右にずれている状態(顔面非対称)、開咬(奥歯で咬んでも前歯が当たらない)などが代表的な例として挙げられます。

単に歯が並んでいないのではなく、顎の骨そのものの形や位置に問題があるため、歯を動かすだけの矯正治療だけでは改善が難しく、外科手術との組み合わせが必要となることがあります。

Point 02 保険適用になる条件
「顎口腔機能診断施設」で受診することが必須

顎変形症に対する矯正治療が保険適用となるためには、大きく2つの条件があります。

ひとつは、顎口腔機能診断施設として認可された医療機関で治療を受けること。もうひとつは、外科手術(顎矯正手術)を伴う治療計画が立てられることです。

この施設認可は、すべての歯科医院が取得しているわけではなく、設備・体制・専門性の要件を満たした医療機関のみが認可されます。保険適用を希望する場合は、認可施設での受診が前提となります。

Point 03 指定自立支援医療機関との関係
育成医療・更生医療の対象となるケースもある

顎変形症の矯正治療は、自立支援医療(育成医療・更生医療)の対象となる場合があります。育成医療は18歳未満、更生医療は18歳以上が対象の制度で、自己負担額が軽減される制度です。

適用を受けるには、指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)として指定された医療機関での受診が必要です。詳しくは診察時にご説明しますので、気になる場合はご相談ください。

よくある誤解:「骨格の問題」と「歯並びの問題」は別もの

「受け口だから保険が使えるはず」と思われている方がいらっしゃいますが、受け口であっても、歯の傾きが原因の場合は保険適用の対象とならない場合があります。顎変形症と認定されるのは、骨格レベルの異常がある場合です。

セファロ(頭部X線規格写真)や歯科用CTなどの精密な検査・診断をもとに判断されます。自己判断で「自分は対象外だ」または「自分は絶対に対象だ」と決めつけず、専門医への相談が重要です。

保険適用の外科的矯正治療:流れと期間の目安

治療の全体的な流れ

顎変形症に対する外科的矯正治療は、大きく「術前矯正治療」→「外科手術」→「術後矯正治療」という流れで進みます。それぞれの段階を理解しておくと、治療全体のイメージが掴みやすくなります。

段階内容期間の目安①術前矯正手術に備えて歯並びを整える矯正治療1〜2年程度(個人差あり)②外科手術口腔外科・形成外科等での顎矯正手術(入院を伴う)入院期間:1〜2週間程度(個人差あり)③術後矯正手術後に咬み合わせを細かく整える矯正治療6ヶ月〜1年程度(個人差あり)

治療期間全体としては、2〜3年以上かかることが一般的とされています。ただし、症状の程度・骨格の状態・年齢などによって大きく異なりますので、あくまでも目安としてご参照ください。詳しくは診察時に個別にご説明します。

術前・術後矯正のメリットとデメリット

✅ メリット

  • 骨格的な問題にアプローチできる
  • 咬み合わせの機能改善が期待できる
  • 保険適用により費用の自己負担を抑えられる場合がある
  • 顔のバランスが整う可能性がある

⚠️ デメリット・リスク

  • 全身麻酔を伴う外科手術が必要
  • 入院期間・術後の回復期間が必要
  • 術後の腫れ・痛みが生じる場合がある
  • 治療期間全体が長くなる場合がある
  • 感覚の変化(しびれ等)が生じる可能性がある(個人差あり)

⚠️ リスク・副作用について必ずご確認ください

外科的矯正治療は全身麻酔下での手術を伴います。術後には痛みや腫れ、顎のしびれ・感覚異常が生じる可能性があります。また、後戻りのリスクや、稀に追加処置が必要となる場合もあります。個人の状態によってリスクの程度は異なります。治療前に担当医から十分な説明を受け、納得したうえで治療を進めてください。

通院頻度の目安

術前・術後の矯正治療中は、月に1回程度の通院が目安とされています(個人差があります)。手術は矯正歯科ではなく、連携する病院(口腔外科等)で行われるのが一般的です。矯正歯科と外科の医療機関が連携して治療を進める体制が必要になります。

ロッソ矯正歯科の診療案内

保険適用・自費診療どちらにも対応しています

保険矯正の費用について知っておきたいこと

保険適用でも費用はかかります

「保険適用=無料」ではありません。健康保険が適用される場合でも、自己負担割合(1〜3割)に応じた費用がかかります。また、矯正治療の保険診療部分以外(例:検査費用・保定装置など状況による)については別途費用が生じる場合もあります。

高額療養費制度の対象となる場合もありますので、費用面で不安がある方は加入している健康保険組合や市区町村の窓口にお問い合わせいただくと、より正確な情報が得られます。

自由診療で矯正治療を受ける場合の費用目安(当院の場合)

顎変形症による保険矯正の対象ではない場合や、自由診療で矯正を希望する場合の費用として、当院での料金の一部をご紹介します。詳細は初診時にご確認ください。

治療内容料金(税込)初診 無料相談0円資料採得+診断料22,000円毎月の調整料3,300円〜5,500円ブラケット矯正(金属)605,000円〜715,000円マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)715,000円〜990,000円カスタムメイド型舌側矯正装置1,100,000円〜1,540,000円

※上記はすべて自由診療です。治療済みの歯が多いなど難易度が高い場合、難症例加算として追加費用をいただく場合があります。レントゲン等その他の処置を追加で行う場合も別途費用がかかることがあります。詳しくは初診時にご説明します。

ロッソ矯正歯科の矯正・保険矯正への取り組み

  • 顎口腔機能診断施設認可・指定自立支援医療機関:顎変形症に対する保険矯正治療および自立支援医療(育成医療・更生医療)に対応しています。
  • 歯科用CT・iTero element(口腔内スキャナー)導入:精密な診断を行うための設備を整えています。顎の骨格状態を立体的に把握し、正確な診断につなげます。
  • 外科的矯正治療への対応:顎変形症に対する外科的矯正治療にも対応しており、関連医療機関と連携しながら治療を進める体制を整えています。
  • 完全個室診療室:プライバシーに配慮した個室診療室で、治療内容や費用についても安心してご相談いただけます。
  • 0歳〜成人まで幅広く対応:子どもの予防矯正から大人の審美矯正まで、ライフステージに合わせた矯正治療をご提案しています。口腔筋機能療法(MFT)による歯並びの予防にも取り組んでいます。

👨‍⚕️ 院長 赤木 秀瑛(Akagi Hideaki)より

「矯正治療は見た目を整えるだけのものではなく、咬み合わせを通じて全身の健康に関わるものだと考えています。顎変形症など骨格的な問題がある場合には、保険適用の外科的矯正治療という選択肢があります。費用や治療期間など、わからないことや不安なことは遠慮なくお聞きください。倉敷市・岡山県周辺で顎のずれや受け口でお悩みの方、まずは一度ご相談いただけたらと思います。」

保険矯正・顎変形症に関するよくある質問

Q 受け口は保険で矯正できますか?
A 受け口であっても、歯の傾きが原因の場合と顎の骨格的なずれが原因の場合で、保険適用の可否が異なります。顎変形症と診断された骨格性の受け口であり、外科手術を伴う治療計画が立てられた場合に保険適用となる可能性があります。まずは顎口腔機能診断施設での精密な検査・診断が必要です。
Q 保険適用の矯正治療はどこでも受けられますか?
A いいえ、保険適用の外科的矯正治療は顎口腔機能診断施設として認可された医療機関でのみ受けることができます。一般的な歯科医院ではこの施設認可を取得していない場合がありますので、受診前に施設認可の有無を確認することをおすすめします。
Q 外科的矯正治療のリスクにはどんなものがありますか?
A 全身麻酔を伴う外科手術のため、術後の痛み・腫れ、顎や周辺組織のしびれ・感覚変化が生じる可能性があります。また、術後に後戻りが生じることもあります。リスクの程度は個人の状態によって異なりますので、治療前に担当医から十分な説明を受けることが大切です。詳しくは診察時にご説明しますので、お気軽にご相談ください。

📋 この記事のまとめ

  • ✅ 顎変形症と診断された場合、外科的矯正治療が保険適用となる可能性がある
  • ✅ 保険適用には「顎口腔機能診断施設」での受診が必須条件のひとつ
  • ✅ 自立支援医療(育成医療・更生医療)で自己負担が軽減される制度もある
  • ✅ 治療期間は個人差があり、一般的に2〜3年以上かかるとされている
  • ✅ 外科手術を伴うリスクがあるため、担当医への相談・説明を十分に受けることが大切

保険適用で矯正できるか確認してみませんか?

顎変形症や先天性疾患など、保険適用の対象となるかを診察のうえ判断いたします。まずは無料矯正相談へお越しください。

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お電話:086-441-2306

監修医師プロフィール

著者写真

赤木 秀瑛(Akagi Hideaki)

略歴
2011年
神奈川歯科大学 卒業
2011年
岡山大学病院卒後臨床研修センター 歯科臨床研修
2012年~
たい矯正歯科 常勤
ちゅうりっぷ歯科 非常勤
2015年~
岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 顎口腔再建外科学分野 社会人大学院生
2019年
日本成人矯正歯科学会 認定医取得
2021年
ロッソ矯正歯科 開院

資格・所属学会:歯科医師、衛生検査技師、日本成人矯正歯科学会 認定医、日本矯正歯科学会、日本成人矯正歯科学会、日本舌側矯正歯科学会、日本口蓋裂学会、日本小児歯科学会、日本先進矯正歯科学会

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。