岡山県倉敷市新田のロッソ矯正歯科　赤木です。

「お子様のスポーツによっては試合や練習の時にマウスガードが必要だがどこで購入したら良い？」
「ボールがぶつかったときのために歯を守る方法がないのか？」

今回は歯を守ることが主な目的となるマウスガードについて記載させてもらいます。
スポーツとマウスガードについて記載している、日本学校歯科医会も参考になりますので、見てみてください。



　似たような言葉でマウスピース矯正というものがあります。
マウスピース矯正は歯並びを改善することが目的で、既成のマウスピース装置（T4Aやムーシールド）やカスタムメイドのマウスピース矯正装置（インビザラインファースト、インビザライン、インビザラインGo、クリアコレクト、アソアライナー、キレイライン、ウィースマイル）などありますが、今回は歯を守るためのマウスガードについてになります。

　スポーツによっては、外部からの衝撃から身を守るためにマウスガードを使用することがあると思います。

　特に、アメリカンフットボール、キックボクシング、ボクシング、ラグビーなど場合によってはマウスガードが義務化されており、インターネットで調べることもあるのではないでしょうか？

 

 

　スポーツマウスガードには、

①市販のマウスガード、②カスタムメイドのマウスガードの2種類があります。

簡単にそれぞれのマウスガードにどのような特徴があるのか羅列していきます。

①市販のスポーツマウスガード

　インターネット通販や量販店などで販売されているマウスガードです。

価格は安価で自分でマウスガードを調整します。お湯でマウスガードを軟らかくして、自分の歯にあわせて形を整えます。

 

マウスガードの原材料をお湯で軟化して、自分の歯にあわせて形を整えます。

メリットは、費用が安く短時間で製作でき、矯正治療中の場合、歯並びがかわるため毎回ご自身で調整して使用することができますが、デメリットは、耐久性が低く歯と装置の適合が悪いことが挙げられます。

 

 

②カスタムメイドのマウスガード
　カスタムメイドマウスガードは歯科医院で作製するものとなります。

価格は、市販のものと比較すると高い傾向があり、歯の型取りをおこない適合のよいマウスガードをお渡しします。

メリットは、しっかりと装置にフィットしてくれ、耐久性もあり歯や外部からの衝撃から守ることができます。

デメリットは、市販のものと比べると装置が高価で、歯並びが変わったり歯の治療をおこなうと装置の適合が悪くなってしまうことが挙げられます。

どちらも良い面、悪い面がありますが簡単に整理すると、

  矯正治療中や、スポーツのルール上マウスガードが必要だが衝撃が少ないスポーツなどでは市販のタイプでも構わないかもしれません。

　逆に、スポーツからの衝撃からしっかり歯や身体を守ることを優先するのであれば多少高価でも、歯科医院で作製するオーダーメイドのマウスガードがやはり無難だと思います。

 

前歯や歯の外傷の場合に支払う費用

　人とぶつかって前歯が抜けてしまった場合、その部分の歯を治すためにブリッジ、入れ歯、インプラントなどが治療の選択肢となります。治療をするとなると、1歯あたりインプラントの場合、30～40万円かかってしまう可能性があります。とても高額な費用を負担する可能性があるので、歯をできるだけ守るという意味でオーダーメイドのスポーツマウスガードに投資するという選択肢がおすすめではあります。ただし、そのあたりは価値観によって選択肢が変わると思いますので、いろいろとご検討してください。

・当院でカスタムメイドのマウスガードを作成する場合の費用は下記となります。

①適合は良い簡易タイプ・・・5000～8000円程度

②精密タイプ・・・10,000～20,000円

 

※別途、マウスガードのデザイン等を変えたい場合別途費用が必要となります。

※マウスガードは消耗品のため再製作が必要となります。

その場合、別途費用がかかりますが１～２割程度割引きすることがあります。

 

　マウスガードを作製希望でスポーツによってマウスガードの規定がある場合、どこまで覆う必要があるのか（上顎のみなのか上下を覆う必要があるのか）、厚みはどれくらい必要なのか、またマウスガードの色（透明、白はダメや赤色はだめなどスポーツによってきめられていることがあります。）などを教えて頂いた方がより確実だと思います。

（せっかく作製したのにスポーツのルール上使用できないとなるともったいないです。）

 

スポーツだけでなく、歯ぎしりで歯が削れないようにするためのマウスガードもありますので、希望がありましたらご連絡ください。

日本成人矯正歯科学会　認定医
赤木　秀瑛（Hideaki Akagi）