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矯正歯科ブログ Blog

2023年 世界舌側矯正歯科学会大会に参加し、ポスター発表をおこなってきました。

岡山県倉敷市新田のロッソ矯正歯科 赤木です。

 今回は、世界舌側矯正歯科学会に参加したためご報告させて頂きます。


 今年で9回目の開催となる世界舌側矯正歯科学会は、2004年に設立されニューヨーク、韓国、アルゼンチン、日本、フランス、タイ、スペインと約2年に1回開催されているようです。わたし自身、世界舌側矯正歯科学会の参加は初めてにはなりますが、今年は、神戸で開催されるため良い機会だと思い参加を決めました。
 過去に開催された大会も含めて数名の日本人の先生が学会の会長を歴任されており、裏側の矯正治療においてリーダーシップを発揮している国の一つかもしれません。




 Innovation & Future Orthodontics 革新と将来の歯科矯正というテーマで開催された大会ですが、日本をはじめ世界中の著名な先生方の講演を聞けてとても良い機会だったと感じました。また、見えない矯正もしくは目立たない矯正として裏側矯正だけでなく、取り外しのマウスピース矯正(インビザラインなど)の講演があったのも印象的でした。
裏側矯正とマウスピース矯正を両方利用するのもありだと思います。

 
 矯正歯科の界隈で技術が進歩しており、今までも裏側の矯正装置を手作業で作製していますが、口腔内スキャナーというお口のかみ合わせなどを連続写真のように撮影してコンピューター上で確認後(当院でも型取りはすることがありますが、アイテロiTero Element 5D Plusという機械を使用することがあります。)、最終的な歯並びのシュミレーションする方法もあり、徐々に技術革新が進んでいるのかと思いました。
 さらに応用編では、最終的な歯並びをシュミレーション後に裏側の矯正装置を3Dプリンターを使用して、作製するなど従来の方法をベースに応用する発表などもありました。
 わたしも良い機会だと思い、「
Comparison of bracket position accuracy using two types of digital lingual transfer trays. 」というタイトルで3Dプリンター等を利用したデジタルでの裏側矯正装置の作製方法と装着精度についてのポスター発表をおこないました。
 


 何かを発表するとなると、いろいろと専門書や論文を読むことになるためとても良い機会だと思いチャレンジしています。共同研究の先生がポスター発表の優秀賞を取られていたのも嬉しい出来事でした。



 学会に参加するため病院をお休みにしており、患者様にはご迷惑をおかけしましたがその分、診療にてお返しできればと思います。当院では、①表の矯正治療、②マウスピースの矯正治療、③裏側矯正治療などの方法がありますのでご興味のある方は一度当院にご来院ください。



日本成人矯正歯科学会 認定医
赤木 秀瑛(Hideaki Akagi)