
「矯正治療が終わったのに、また歯並びが戻ってきた気がする…」そんな経験はないでしょうか。矯正後の後戻りは、装置を外した後に起こりやすいとされており、その背景には舌や口唇の筋肉のバランスの乱れが深く関わっていることが多いとされています。
岡山県倉敷市新田にあるロッソ矯正歯科では、矯正専門の院として口腔筋機能療法(MFT)を日常的に取り入れ、治療後の後戻りリスクを低減するためのアプローチを行っています。
- ✅ 矯正後に後戻りが起きやすいメカニズムがわかる
- ✅ 口腔筋機能療法(MFT)が後戻り予防にどう関わるかがわかる
- ✅ 大人のMFTとロッソ矯正歯科での取り組み内容がわかる
- ▸ 矯正が終わったのに後戻りする…大人に多いその悩みとは
- ▸ 後戻りの原因は「筋肉のバランス」にあるとされています
- ▸ 口腔筋機能療法(MFT)とは?大人にも効果が期待できる理由
- ◦ MFTの基本的な考え方
- ◦ MFTで取り組む主なトレーニング内容
- ◦ よくある誤解:「リテーナーさえつければ後戻りしない」は正確ではない
- ▸ iTero elementで「見える化」するMFTと矯正の連携
- ◦ 口腔内スキャナーが果たす役割
- ◦ 歯科用CTとの組み合わせで精密な診断を
- ◦ 保険矯正・外科的矯正治療との連携
- ▸ 大人のMFTはいつから始める?治療の流れと費用の目安
- ◦ MFTを始めるタイミング
- ◦ 通院の目安と治療期間
- ◦ 矯正治療の料金について(自由診療)
- ▸ ロッソ矯正歯科のMFT・後戻り予防へのこだわり
- ▸ MFTと矯正後の後戻りに関するよくある質問
- ◦ この記事のまとめ
- ◦ 矯正後の後戻りが気になったら、まずはご相談を
矯正が終わったのに後戻りする…大人に多いその悩みとは
矯正治療を無事に終えてリテーナー(保定装置)を使っているのに、「なんとなく歯がずれてきた気がする」「以前の歯並びに近づいてきた」と感じる大人の方は少なくないとされています。
後戻りは、矯正治療においてよく知られた現象です。歯は周囲の骨や組織が安定するまでの間、元の位置に戻ろうとする性質があるとされています。しかし、それだけが原因ではないことが、近年の研究でも注目されています。
特に大人の方に多いのが、舌の位置や口唇の力のバランスが崩れたまま矯正治療を終えてしまうケースです。歯は常に舌や唇・頬などの筋肉からの圧力を受けており、そのバランスが崩れていると、装置を外した後に徐々に歯が動いてしまう可能性があります。
また、こうした筋機能の問題は、見た目の歯並びだけにとどまらず、咬み合わせや顎の安定にも影響を及ぼすとされています。歯並びの見た目だけを整えても、根本にある筋肉の使い方が変わらなければ、後戻りのリスクが残り続ける可能性があります。
「リテーナーをちゃんとつけていたのに…」と感じている方も、実はこの筋機能の問題が関係している場合があります。悩む前にまずは専門的な視点で状態を確認してもらうことが大切です。

後戻りの原因は「筋肉のバランス」にあるとされています
矯正後の後戻りには、いくつかの要因が複合的に関わっているとされています。ここでは代表的な3つのポイントを整理します。
舌の正しい位置は、上顎の口蓋(こうがい)に軽く触れるスポットポジションとされています。しかし、舌の筋力が弱かったり、癖で低い位置(下顎の底)に舌が落ちていると、歯列に対して不均一な圧力がかかり続けるとされています。これが前歯の前方移動や開咬(上下の歯が噛み合わない状態)の一因になる可能性があります。
唇をしっかり閉じる習慣がないと、口唇から歯に加わるべき内側への圧力(口唇圧)が不足するとされています。特に口呼吸の習慣がある方は、唇が緩んだ状態が続くため、歯列が前方に広がりやすい傾向があるとされています。矯正治療で歯並びを整えても、口唇の筋機能が改善されていなければ、同じ方向に歯が動きやすい状態が続く可能性があります。
人は1日に約1,500〜2,000回程度嚥下(ものを飲み込む動作)を行うとされています。その際に舌を前歯の裏に押し付ける「舌突出癖」と呼ばれる飲み込み方が習慣化していると、毎回の嚥下で前歯に圧力がかかり続けます。積み重なるとその力は無視できないとされており、嚥下パターンの改善もMFTの重要な目標のひとつです。
口腔筋機能療法(MFT)とは?大人にも効果が期待できる理由
MFTの基本的な考え方
口腔筋機能療法(MFT:Myofunctional Therapy)とは、舌・口唇・頬などの口周りの筋肉の使い方を正しく整えるためのトレーニング療法です。矯正治療と並行して、または矯正後の保定期間に取り入れることで、後戻りのリスクを低減することが期待できるとされています。
MFTはもともと子どもの歯並びの予防・改善を目的として発展してきた分野ですが、大人に対しても一定の効果が期待できるとされています。特に矯正治療後の保定期間に取り組むことで、筋肉のバランスを安定させ、歯列を整った状態に保つサポートになる可能性があります。ただし、効果には個人差があります。
MFTで取り組む主なトレーニング内容
MFTでは、以下のような練習を段階的に行うとされています。内容は患者さんの状態や年齢に合わせて調整されます。
MFTで期待できること
- 舌を正しいスポットポジションに置く習慣が身につく可能性がある
- 口唇閉鎖力が改善され、口呼吸の改善につながる可能性がある
- 舌突出癖など不適切な嚥下パターンが改善される可能性がある
- 矯正後の保定を助け、後戻りリスクの低減が期待できる
MFTの注意点・デメリット
- 効果には個人差があり、すべての方に同様の結果が出るとは限らない
- 継続的なトレーニングが必要で、自己管理が求められる
- 骨格的な問題が大きい場合は、MFT単独では対応が難しいことがある
- 成果が出るまでに一定の期間が必要とされている(個人差あり)
よくある誤解:「リテーナーさえつければ後戻りしない」は正確ではない
「リテーナー(保定装置)をきちんとつけていれば後戻りしないはず」と思われている方も多いかもしれません。しかし、リテーナーはあくまでも歯の位置を機械的にキープするための装置です。舌や唇の筋機能の乱れそのものを改善するわけではないとされています。
リテーナーを外している時間帯に、舌や唇が歯に対して不適切な力をかけ続けていれば、長期的には歯が動く可能性は残るとされています。リテーナーとMFTを組み合わせることで、より安定した状態を維持できる可能性があるといわれています。詳しくは診察時にご説明します。
【ご注意】本記事に記載の内容はあくまでも一般的な情報提供を目的としたものです。MFTの適応や治療方針は患者さんの状態によって異なります。後戻りが気になる方や筋機能の問題が疑われる方は、必ず矯正専門医にご相談ください。
悩む前にまずはご相談ください!メールからのご相談も受け付けています。
iTero elementで「見える化」するMFTと矯正の連携
口腔内スキャナーが果たす役割
ロッソ矯正歯科では、口腔内スキャナー「iTero element」を導入しています。これは従来の印象材(型取り)に代わり、口の中を3Dデジタルデータとして記録できる機器です。
iTero elementの活用により、矯正治療の開始前・治療中・治療後の歯列の変化をデジタルデータとして比較・管理することができます。これにより、歯列のわずかな変化を早期に把握しやすくなるとされており、後戻りの兆候を見つけた際の対応がより迅速に行いやすくなる可能性があります。
また、MFTのトレーニングによって口腔周囲の筋肉のバランスが変化すると、歯列に加わる力のパターンも変わってくるとされています。定期的にiTero elementでスキャンを行うことで、MFTの取り組みがどのように歯列の安定に寄与しているかを客観的なデータとともに確認できるとされています(個人差があります)。
歯科用CTとの組み合わせで精密な診断を
当院では歯科用CTも導入しています。歯列の表面的な形状だけでなく、歯を支える骨の状態や顎関節の状況なども把握したうえで、MFTや矯正治療の方針を検討しています。筋機能の問題が骨格的な問題と組み合わさっているケースもあるため、多角的な診断が重要とされています。
保険矯正・外科的矯正治療との連携
当院は顎口腔機能診断施設として認可を受けており、指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)でもあります。骨格的な問題が大きく、外科的矯正治療が必要と診断された場合でも、保険適用のもとで対応できる体制を整えています。MFTは外科的矯正治療の前後においても取り入れることがあります。詳細な適応については診察時にご確認ください。
大人のMFTはいつから始める?治療の流れと費用の目安
MFTを始めるタイミング
MFTは矯正治療の段階に応じて異なるタイミングで取り入れることができるとされています。主なタイミングとしては以下の3つが考えられます。
- 矯正治療前:舌癖や口呼吸など筋機能の問題がある場合、治療の効果を高めるために事前に取り組む場合があります。
- 矯正治療中:治療と並行してMFTを行うことで、歯の動きをより効率的にサポートできる可能性があります。
- 矯正治療後(保定期間):リテーナー使用と合わせてMFTを継続することで、後戻りリスクの低減が期待できます。
通院の目安と治療期間
MFTの通院頻度や期間は患者さんの状態や取り組み状況によって大きく異なります。一般的には月に1回程度の通院でトレーニングの確認・指導を受けながら、自宅でのセルフトレーニングを継続するスタイルが多いとされています。期間については数か月から1年以上にわたる場合もあり、個人差があります。詳しくは診察時にご相談ください。
矯正治療の料金について(自由診療)
当院の矯正治療は自由診療となります(保険適用となる場合を除く)。以下に料金の目安をご案内します。
| 治療内容 | 料金(税込) |
|---|---|
| 初診 無料相談 | 0円 ※2回目以降 3,300円(税込) |
| 資料採得+診断料 | 22,000円(税込) |
| 毎月の調整料 | 3,300円〜5,500円(税込) |
| 成人 ブラケット矯正(金属) | 605,000円〜715,000円(税込) |
| 成人 ブラケット矯正(透明) | 660,000円〜770,000円(税込) |
| マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン) | 715,000円〜990,000円(税込) |
| カスタムメイド型舌側矯正装置 | 1,100,000円〜1,540,000円(税込) |
| 部分矯正 | 55,000円〜440,000円(税込) |
| PBMオルソ(光加速装置) | 希望者のみ 110,000円(税込) |
※上記は自由診療の料金です。治療済みの歯が多いなど難易度が高い場合、難症例加算として追加費用をいただく場合があります。詳しくはご相談ください。
ロッソ矯正歯科のMFT・後戻り予防へのこだわり
岡山県倉敷市新田のロッソ矯正歯科では、歯並びの見た目だけでなく、口腔周囲の筋肉のバランスを含めた総合的な矯正治療を大切にしています。以下に当院のこだわりをご紹介します。

MFTと矯正後の後戻りに関するよくある質問
この記事のまとめ
- ✅ 矯正後の後戻りには、舌・口唇・嚥下パターンなど口腔周囲の筋機能の乱れが深く関わっているとされています
- ✅ 口腔筋機能療法(MFT)は筋肉の使い方を整えるトレーニングで、矯正後の後戻りリスク低減に役立つ可能性があります(個人差あり)
- ✅ リテーナーだけでなくMFTも組み合わせることで、より安定した歯列を維持できる可能性があるとされています
- ✅ ロッソ矯正歯科ではiTero elementや歯科用CTを活用し、データに基づいた矯正・MFット連携を行っています
- ✅ 後戻りが気になる方・筋機能の乱れが心配な方は、倉敷市新田のロッソ矯正歯科にお気軽にご相談ください
関連コラム
矯正後の後戻りが気になったら、まずはご相談を
岡山県倉敷市新田のロッソ矯正歯科では、初診は無料相談を承っています。後戻りやMFTに関するお悩みも、お気軽にお声がけください。メールからのご相談も受け付けています。
岡山県倉敷市新田3206-3 JR倉敷駅より車12分・駐車場11台完備
お電話でのご相談:086-441-2306
院長 赤木 秀瑛(Akagi Hideaki)からのコメント
80歳で20本以上の歯が残っている方を調べると、前歯や奥歯がしっかりと咬み合い安定していたという報告があります(出典:日本歯科医師会雑誌 1999;52 茂木悦子ら)。歯並びや咬み合わせは全身の健康と深く関わっているとされており、いつまでも健康で元気に生活するためには、咬み合わせは無視できない要因だと考えています。矯正治療は見た目を整えるだけでなく、口腔周囲の筋肉のバランスを含めて整えることが大切です。後戻りが気になる方、筋機能の問題が気になる方も、まずはお気軽にご相談ください。